iPhoneで計測できる、「ポケットガイガーKIT」到着

ネットで見かけて、使ってみたかった「ポケットガイガーKIT」。しばらくの間、在庫不足のため販売を停止していたらしいのですが、購入可能になっていたので早速注文してみました。(11月14日現在:購入できません。次回は11月下旬とのこと)


購入した時点では2週間ほどの納期だったのですが、少し早めの11月12日(土)に到着。郵便小包の代引にて受け取りです。価格は以前から少しアップ(いち部分の組み立ての手数料として)の総額4,250円です。

個人的に、福島隣県ということで、時間が経つにつれて地震の時の恐怖や不便さは普段の生活に溶け込んでいく中で、福島のことや放射性物質のことについてはだんだん不安になってきたように思います。
さまざまな方々がさまざま立場から情報を公開し、検証し続ける中で、「自分の身の回りの環境はどうなっているの?」という気持ちも大きくなってきました。一部自作とはいえ、この価格で一応の計測ができるのであれば、試してみたいと考えました。

ご注意

  • コストを抑えるため、自作キットとなっております。
  • 購入後に、簡単な加工作業が必要です(ハンダ付けは不要です)。
  • 事前に組み立てマニュアル、ユーザーズマニュアルをご覧下さい。
  • FRISKケースと9V電池は、コンビニや100円ショップなどでお買い求めください。
  • 動作にはiPhone / iPad / iPod touchが必要です、単体では使用できません。
  • 現在、iPhone 3G/3GS/4/4S (iOS4.2以上), iPad 1/2 , iPod touch (第2~4世代)にて動作確認されています。
  • ソフトウェアはこちらから無料でダウンロードできます。

公式サイトによると、部分的にユーザーが組み立てを行うことで、低価格を実現ということなので、日曜日に組み立てを行いました。工具をきちんと準備しなかったため、おおよその加工時間は40分程度かかりました。

このページの概要

準備したもの

まずはどんなものか試したかったので、仮組みという感じで部品を用意しました。

近所のダイソーにて以下のものを購入

  • 9V アルカリ電池・・・150円!
  • はずせるケーブルタイ・・・計測時に本体をビニール袋に入れて縛りたいため

自宅にあったものを使用

  • 輪ゴム
  • フリスクケース(マスカットミント味)
  • 10円玉(簡易遮へい用)

サイトを見ながら組み立て

実際の組み立てはマニュアルを見ながらやれば、非常に簡単です。とはいえ、フリスクケースを加工する必要があるので、工具を用意した方がいいかもしれません。
組み立てマニュアル|RADIATION WATCH: ポケットガイガーKIT

今回使った工具

  • カッターナイフ
  • 爪切り

フリスクケースの加工には、ニッパーや棒やすり、紙やすり等があるとキレイに処理できると思います。こちらも100円ショップで手に入りますので、キレイに処理したい方は一緒に購入するのもありですね。

本体となる基盤は、フリスクケースに合わせたサイズになっているので、ケーブルを通す穴を空ける処理がメインです。
フリスクケースの裏面のシールは、はがした方がいいようです。オモテはお好きに。

シールはべとべとが残らずキレイにはがれます。

加工後はこのような状態になります。合計3ヶ所にケーブルが通る穴をあけました。

このカットはニッパーやヤスリを使った方が簡単


大きな穴の部分はイヤホンプラグが通るところなのですが、仕切りの部分を基準にしてカットすると丁度いいかもしれません。プラグの直径が約8mmなので、それに合わせて穴開けを行います。

仕切りから下方向に8ミリ程度の穴を空ける

穴開けの加工が終わったら、基盤本体のアルミ箔が盛り上がっている部分に、「10円玉」をセロテープで貼り付けます。10円玉での組み立てでは、簡易遮へいの効果ということなので、後日「アルミ箔」にて組み立て直す予定です。

10円玉で遮へい効果を得る

電池ボックスに乾電池(9V)を取り付けます。電池ボックスに端子が固定されているので、取り付けにはかなりのチカラが必要です。ケガなどしないようにしてください。

ものすごく固いです。ケガをしないように注意。

後は電池ボックスと、本体基盤を組み込んだフリスクケースを両面テープで貼り付けして完成ですが、仮組みなので両面テープでの固定は現在していません。フリスクケースのフタが開いてしまわないように、電池ボックスごと輪ゴムで固定します。

完成図:本体面


完成図:電池ボックス面

App Storeからアプリケーションをダウンロードしてインストール

iPhoneで計測するにはアプリケーションが必要です。今回は試験的に簡易計測ができる無料版「ポケットガイガーLite(App Store)」を使用しました。詳細な計測をしたり、情報を公開したりできる有料版「ポケットガイガーPro(App Store)」(600円)もあります。

ポケットガイガーLite App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
ポケットガイガーPro App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥700

早速計測してみる

今回は、事務所で組み立てを行っていたので、自分のデスクで計測をしてみました。
アプリケーションを起動するとこんな画面です。
そして結果。ご覧の通りです。(※スクリーンショットを取りわすれていたため計測結果は11月14日のもの)

ここの空間線量は0.07 誤差+-0.02という結果

iPhoneのイヤフォンジャックに、ポケットガイガーKITのイヤフォンプラグを差し込みます。本体の電源をONにして、Appを起動します。
「ON」をタップすると即座に計測を開始します。

計測中

計測にかかる時間は約20分程度、この間iPhoneやポケットガイガーKITに触らないようにしなくてはなりません。また、公式サイトでは、他のアプリケーションを終了させておくことを推奨しています。

自分の行動範囲が「その時、どの程度の線量なのか」を簡易的に知るにはお買い得な商品ではないかと感じました。しばらく自宅周辺やよく行く場所などを調べてみたいと思います。

公式サイトでは、ユーザーマニュアルや、組み立ての説明をはじめ、かなり詳しく解説してくれていますので、機械がよく分からないという方や、そもそもどういう装置なのかを分からない方でも、きちんと基礎知識が身に付くのではないかと思いました。
以下は公式サイトからの引用です。FaceBookやTwitterなどでも情報配信しているようですね。コミュニティも活発なようです。

RADIATION WATCH

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非営利プロジェクト「radiation-watch.org」では、誰でも安価に購入でき、スマートフォンによって情報を共有できるサーベイメーター(空間線量計)の開発を目指しています。本プロジェクトの収益は開発費に充てられます。全ての研究開発は、ボランティアのエンジニア、科学者、デザイナーによって支えられています。詳しくは、私たちのミッションをご覧下さい。

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